寵愛の姫 Ⅱ【完】



「……暁は痛かった?」


「いや、別に痛くはなかったけと……。」


「なら、大丈夫。」



は?



大丈夫?



「暁が痛くはなかったって言うなら、その言葉を信じる。」



揺るぎない眼差しで、莉茉ごにっこりと微笑んだ。
< 373 / 440 >

この作品をシェア

pagetop