寵愛の姫 Ⅱ【完】


「莉茉、本当にピアスの穴を開けるんだな?」


「ん、開けたい。」



こくりと頷いた莉茉の頬から手を離す。



「分かった、用意をするからちょっと待ってろ。」


「うん、暁ありがとう。」


「あぁ。」



顔を綻ばせる莉茉の頭を撫でて、ソファーから立ち上がる。



消毒液とコットンを持って、俺は元の場所へと戻った。
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