寵愛の姫 Ⅱ【完】



コットンに染み込ませた消毒液を付けた後、ピアッサーを莉茉の耳に近付ける。



「莉茉、良いんだな?」


「うん、良いよ。」



頷いた莉茉を確認した俺は、ピアッサーを押し当てた。



「っっ、」


「痛ぇか?」



一瞬、びくりと肩を強張らせた莉茉の顔を覗き込む。



「ん、ちょっとだけ…。」



莉茉が顔を顰める。
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