寵愛の姫 Ⅱ【完】


2人の間に、強い繋がりを垣間見る。



「………っ、では、こちらにどうぞ。」



歪みそうになる顔を引き締めた俺は、暁さんと莉茉を幹部部屋へと促した。





そこの方が静かだし、話しやすいだろう。



「……暁、ここは?」



きょろきょろと、部屋の中を見渡す莉茉が暁さんの裾を引いた。



「ここは幹部部屋だ。」


「幹部部屋?」



不思議そうな表情の莉茉が暁さんを見上げる。
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