寵愛の姫 Ⅱ【完】

欲望―暁side―




「大丈夫か?」



ぐったりとする莉茉のさらさらの髪を優しく梳く。




…少し、無理をさせ過ぎたか。




ベッドの下に散らばる銀色の袋の多さを見て、自分の欲望の強さを初めて思い知った。




「…ん。」




荒い息をした莉茉の瞳が億劫そうに開けられる。




気だるげな仕草も堪らない。





また、貫きたい衝動がふつふつと沸き起こってくる。
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