寵愛の姫 Ⅱ【完】
そんな日が来れば良い。
優しくて、
穏やかな日々がお互いに訪れる事を信じてる。
「バイバイ。」
さようなら、叶くん。
これは決して悲しい別れなんかじゃないよ。
だから、叶くんも胸を痛める事なんかないんだ。
新しい旅立ちに必要な優しい離別なんだから。
「あぁ、じゃあな莉茉。」
どうか神様。
優しい彼を、あの日から解放させて。
叶くんのこの先の未来が光り輝くように、沢山の幸せを送って下さい。