寵愛の姫 Ⅱ【完】



「もう、帰るか?」


「ん、暁と一瞬に帰る。」



無意識なのか、


一瞬に帰ると言い切る莉茉に顔が緩む。





自分が戻る場所が俺なんだと。





………そう、思ってくれている証拠だろ?



「あぁ、帰ろうな。」



莉茉の肩を抱いて、そのまま龍神の溜まり場を後にした。
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