寵愛の姫 Ⅱ【完】




「…莉茉…。」




莉茉の首筋に顔を埋め、口付けを落とす。




……また1つ。




もう1つと真っ白な莉茉の首筋に証を赤い花を刻んだ。



「…暁…。」



掠れた莉茉の声。



「うん?」


「…もう駄目…。」



顔を上げた俺に首を振る莉茉。
< 43 / 440 >

この作品をシェア

pagetop