寵愛の姫 Ⅱ【完】




「莉茉、大丈夫だ。」




弱々しい抵抗に微笑む。




「……?」




そんな俺に、莉茉が首を傾げた。




「お前は、ただ感じていれば良い。」


「っ、なっ―――。」




抗議の声を唇を塞ぐ事で遮る。





なぁ、莉茉。



―――これで、終わりのはずがねぇだろ?




莉茉の口内を丹念に味わい尽くしていった。
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