寵愛の姫 Ⅱ【完】



「ちょっと待ってろ。」



頬を撫でて、キッチンへと水を取りに向かう。




ペットボトルを手に寝室に戻れば、莉茉が身体を丸めて眠り込みそうになっていた。



「……莉茉。」


「…ん…。」



うとうと眠りの縁に入り掛けている莉茉に口移しでゆっくりと水を流し込んでいく。



「……んん。」



溢れた水が莉茉の口から流れ落ちたのを舌で舐め取った。
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