寵愛の姫 Ⅱ【完】



「ふっ、可愛いな。」



安らかな寝顔に頬が緩む。




…やっと……


漸く手に入れた。




………愛する女を。



「…莉茉…。」



華奢な莉茉の身体を引き寄せて抱き締めれば、すっぽりと俺の腕の中に収める。



「……お休み、莉茉。」



心地良い莉茉の体温を感じながら、俺も目を閉じた。
< 50 / 440 >

この作品をシェア

pagetop