寵愛の姫 Ⅱ【完】



「―――あぁ、」


「……?」



残念そうな暁の声に顔を上げれば、啄むような口付けが落ちてくる。



「っ、暁…!?」



動揺に目をさ迷わせた。




「…莉茉。」


「っ、!?」




にっこりと妖艶に微笑んだ暁によって、何時の間にか組み敷かれている事実に目を見張る。
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