寵愛の姫 Ⅱ【完】




観念して暁の首の後ろに腕を回して絡ませた私は、このまま行為を受け入れようとした、


……その瞬間。







―――ピンポーン。





インターフォンの音が、寝室まで響き渡る。



「……。」


「……チッ。」



固まる私に、不機嫌な暁が盛大な舌打ちをした。
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