寵愛の姫 Ⅱ【完】



うん、今日も可愛い。



まぁ、


………そんな事は、死んでも口には出せないけどね…。



「…莉茉。」



そんな彼女を抱き締める暁。




やっと、ドアも開かれて痛む足も解放される訳なんだけど…。



「暁、どうしたの?」


「俺のシャツ1枚で出て来るな。」


「…だって…」



暁のシャツ1枚を羽織った莉茉ちゃんの頬が朱に染まる。
< 66 / 440 >

この作品をシェア

pagetop