寵愛の姫 Ⅱ【完】




「…暁の香りがしたから…」



恥ずかしそうに莉茉ちゃんが睫毛を伏せた。




……可愛いよ。




恥じらう姿は、好きな女なら尚更そう思うだろうけど…。




ほら、


そんな莉茉ちゃんに暁の顔もだらしなく緩んでいるけども…。



「……あの、俺がいるんですけど…。」



俺の存在を無視して、いちゃつかないで下さいっ!



何、この放置プレイ!!




………泣けてくる。
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