寵愛の姫 Ⅱ【完】



「!?」


「……チッ。」



固まる莉茉ちゃんに、そんな彼女を引き寄せ抱き締めてから俺を睨み付ける暁。



「……取り敢えず、支度をして下さい。」



俺の顔が引き攣る。





もう、



…………何でも良いから支度をして下さい!



「…支度?」



暁の腕の中で莉茉ちゃんが首を傾げた。
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