寵愛の姫 Ⅱ【完】



「っ、早く着替えなきゃ。」



顔を赤らめた莉茉がクローゼットに素早く向き直る。




離れた体温に俺の中で、喪失感が募っていく。


「…莉茉。」



華奢な莉茉の身体を後ろから抱き締めた。



「っ、暁!?」



慌てて離れようとする莉茉を抱き締める腕に力を込める。
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