最強女総長×俺様総長Ⅱ
――――ガチャ
入るとユウシたちの視線が一気にこちらに向く
そして、驚きと不安の瞳でこちらを向く
ほら、やっぱり不安になっている
まったく、これだからこいつらはほっとけないんだ
あたしはまだ嫌だ!触るな!と言って暴れてるコウスケとイルヤに近づく
そして、二人を抱き締めようと手を伸ばす
コウスケ「く、くるな!」
イルヤ「や、やめて!」
二人とも必死に暴れる
そのせいで爪が頬に入り、血がツゥーッと流れる
掠り傷なため気にせず、あたしは近づく
コウスケ「ち、近づくな!」
イルヤ「さ、触るなー!」
あたしが腕に触れただけで異常なほどに震えあがる二人
そろそろこちら側に戻さないと危ないな、、、
凛(零)「コウスケ、イルヤ」
あたしは優しく名前を呼びながら抱きしめようと両腕を伸ばす
二人はベッドのヘッドボードに辿り着いてしまい、もう後ずさり出来ない
さらに震える二人
凛(零)「コウスケ、イルヤ。
大丈夫」
あたしは震え、怯える二人を静かに抱きしめながら言った
凛(零)「コウスケ、イルヤ。あたしは零だ。
お前らの敵じゃない。
ここにいるユウシたちもお前らの敵じゃない。
みんなお前らの仲間だ。
大丈夫、一人じゃない。
いつでも弱音を吐け。どんなものでも受け止める。
殴ってもいい。それでお前らが落ち着くならそうしても構わない。
コウスケ、イルヤ。お前たちがどんな姿になろうともどんなことをしてしまったとしてもどんな過去があるとしても、お前らはお前らだ。
誰でもない。
大丈夫。大丈夫だよ」
あたしは抱きしめてた力を弱め、少し体を離し目をみて言った
すると、二人の目から静かに涙が流れた
コウスケ「れ、れ、いさ、ん、、、」
イルヤ「れ、い、、、」
真っ黒な瞳が光を宿した
フッッ、、、
よかった、、、
戻って来たか
あたしを捉え、勢いよく抱き着いてきた二人
あぶなっ、、、
二人の男に勢いよく抱き着かれれば倒れるだろうが、、、
あたしはなんとか耐え、倒れずに済んだ
二人は大泣きしながらあたしに抱き着く
ユウシたちは涙を流しながらよかったと言っている
そして、あたしと視線が合ったと思えば勢いよく全員があたしに抱き着いてきた
凛(零)「ちょ、あぶなっ」
あたしは倒れそうになるが、あたしを囲んでいるこいつらのお陰か倒れずに済む
だが、圧迫死しそうだ
ほんと、こいつらはー
あたしが女だってことわかってんのか?
はぁー
あたしは軽く溜め息をつく
凛(零)「あーもう。
はいはい。よしよし」
あたしは諦めたようにみんなを慰める
何時間こうやってたのかわからなくなるほどあたしたちは抱きしめあっていた