最強女総長×俺様総長Ⅱ
【凛side】
凛「レオン、どう?」
あたしは、パソコンを操作しながらコーヒーを淹れてくれているレオンに聞いた
レオン「うーん、まぁまぁって感じかなー」
間延びした答えが返って来た
あの作戦会議から3日経った
あたしの指示通り、みんなは行動に移してくれている
あたしはというと、自分の出番が来るまで情報収集と溜まっていたあたしの仕事を片付けている
凛「その感じは、予定通り進んでいるっていうことだな」
レオン「ま、凛の作戦だから上々って感じかな」
レオンにはみんなからの口頭での報告と報告書を頼んでいた
あたしはこの部屋でずっと籠っていた
今のこの状況で無闇に外に出ることは危険だ
あたしが今ここにいることはもうバレている
なら、尚更危険だ
もしあたしが何かに遭い、少しでも気を失っていたらあいつらを止められない
あたしというレバーを失ったらあいつらは暴走する
あたしが引き止めていた手綱が離される
そんなことになってみろ
あいつらはあたしを守るために闘う
自分がどうなろうとしてもあいつらは最期まで闘うだろう
そうなれば、死だ
あたしの意識がないうちにあの世にいってもらっては困る
それではあたしに悔いが残る
あいつらは絶対に死なせない
あたしが死ぬことによってレバーはなくなる
なら、すべての障害を消し去ってさえいれば暴走なんてしなくなる
それにこいつらには家族がいる
一緒に支え、共に生きてくれる大切な人がいる
そんな人たちがいれば、必ずいつか障害を乗り越えられる
あたしがいなくても、、、
だから、今ある障害を取り除くためにもあたし自らの行動を制限しなければならない
どんなに苦痛だとしてもだ
あたしのこの苦痛なんてあいつらの死に比べればなんてことはない
凛「レオン。今回はあなたにもやってもらうことがある。」
レオン「もちろん、あなた様のためならなんでもやらせていただきます」
レオンはそう言って跪いた
昔からレオンはあたしを主として敬うときはこうしている
最初はやめろって言ったんだけど、全然やめてくれないのでもうほっといた
凛「予定通り、あと2日後にはあなたの出番。準備はしておいて」
レオン「わかりました」
レオンはそう言って、頭を下げた
あたしはその姿を横目に主の雰囲気を和らげた
レオンもあたしの雰囲気が変わったことを感じ、いつものレオンに戻った
レオン「凛。
この件が、カタがついたら日本に戻るんだろう?」
凛「あぁ。あっちでもいろいろあるからすぐに戻らないとならない。
ほっといたら、こっちよりも強者が揃って居ない日本支部が潰れる。
それにあたしのことを捜しているやつもいるから気をつけないとならないしな」
レオン「なぁ、凛。俺もそろそろお前の側に戻ろうと考えている。
南雲だけではお前を守りきれない可能性もあるだろ?」
今、歯車が動き出していることにレオンは本能で感じているんだろう
凛「黙って戻ってこなかったことには褒めてやろう。
だけど、レオン。あなたの今の立場は煌皇のフランス支部:副総長 兼 フランスマフィア時期後継者リアスの右腕なのよ。責任のある職務についている以上、投げ出すことは許されない。それが、あたしの従者だとしてもそれは許されない。まず、あたしが許さない。副総長に任命したのもリアスの右腕に推薦したのもあたし。その仕事を放棄するってことは、任命したあたしを侮辱するのも同然。侮辱したいなら、戻ってきても構わない」
あたしは突き放した言い方をした
これ以上、被害者を増やすわけにはいかない
そのためにもあたしはどんなこともするし、言う
レオン「お前を侮辱するなんて1mmも考えていない。俺はただ、お前を守りたいだけだ」
あたしの目を真っ直ぐ見ながら言う、レオン
やめて、、、
あたしなんかを守るなんて意味なんてない
凛「もういい。下がれ」
あたしは先程消した主の雰囲気をもう一度纏い、レオンに言った
レオン「っ!!わかりました。失礼します」
レオンはそう言って、部屋から出て行った
凛「はぁーー」
あたしは深い溜息を吐いた
本当にレオンといい、南雲といい、どうもあたしの周りにはこういう奴らが多いんだ?
でも、圧力はかけた
主のあたしに楯突くようなことはないと思うけど、油断は禁物か
あたしはまた深い溜息を吐いた