懲りもせず、恋する私

近ずく2人

俺も酒のせいか、
そのまま眠った。

目覚ましのアラームが
鳴る。

「あれ?ここ?あれ???」
私は、知らない部屋のベットの中。

そして、隣りには、
「かっ!かちょ〜〜!!?」
「うるせ〜な。朝から」

私は、
自分のはしたない格好に気付く。

「へっ??きゃ〜〜!?」

「なんだよ?お前が酔って俺にしがみついて、離れないから…」
どうやら、
あの後、
眠ってしまった私を
仕方なく家に連れてきたら

勝手に服を脱ぎ、
酔って眠ってしまったらしい。

「重ね重ね、すみません。帰ります。」

散らかった服を集め
急いで着替えた。

逃げるように部屋を出ようとする私を

「待てよ。顔洗ってこい。簡単な
朝飯作るから」

「えっと…、そんな…ご迷惑な事…」
「迷惑継いで。送るから。」

「は、い。」
「洗面所に置いてあるタオル、
後、引き出しに新しい歯ブラシあるから
それ使え。」

「ありがとうございます…」

鏡にうつる私は、
化粧が落ちかけ、ボロボロ。
洗面所に置いあった
洗顔フォームで
化粧を落とし、
素っぴんは
まずいと
タオルを鼻まで覆い、
リビングに。

「お前?プッ!あはは!なにその顔」
「素っぴんは…女子としては…」

「化粧してねぇ顔もしてる顔も
そんなにかわんねぇーよ」

ショック…。
童顔は、仕方ないしかし、
毎日の努力を
変わらないの一言で…。

「突っ立ってねぇで飯だ!」

テーブルには、
あったかいご飯とお味噌汁
出し巻き卵。
焼き鮭
お新香。

「あの〜。課長が作ってくれたんですよね??」
「俺以外に誰がする?」
「そう、ですよね…」
「では、頂きます。」
「おっ、」

お味噌汁は、おネギとお揚げ
「おいしい…」
「うまいか?それは…よかった」

お酒を飲んだ翌日は、
お味噌汁がなんでか
おいしい。

「あの、ご馳走さまでした。」
「あー。」

「あの、片付けは…私が」
「じゃ、頼む、着替えてくる」
席を立った。

私は、そそくさと、
食器を
運び、スポンジに洗剤をつけ、
綺麗に洗い、
「よし、終わった」

「おい!」
「あっ?はい」
「送る。家の場所教えろ」

「すいません…お願いします」


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