懲りもせず、恋する私
ほわんとした気持ちを
ぶるぶるっと振り

「横入りって!危ないじゃない!
いい大人がする事じゃないわよ!」

薄汚れたスカート。
気持ち良く出てきた私を
一気に
落とした。

「汚してしまいましたね。あの。
コレ、連絡先です。クリーニング代
出しますから。連絡下さい。すみません
急いでいるので。」
何度も頭を下げて
改札を抜けていった。
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