懲りもせず、恋する私
帰ってからのことをあれこれ考えてしまい、
なかなか仕事に身が入らない、

「うわ〜〜くー」
「なに?つぐみ?」

「ごめん。進まない…。」
「あ〜、これね…。ねぇ、ここさ。」
ちょことマウスを動かし
手を加えた。

「やだ!これ、いいね!恭子!
サンキュー!」

それからは、サクサク進み

ランチをとった後も

黙々と進めた。

カラーは、
シャンパンカラー。

淡いピンクとラメを散らばせて
ボディークリームとルージュを
セットにして中に入れると
宝石箱の様に
見える。
文字も、細かな細工でいれて

女の子がテンション上がりそうな
魅惑の宝石箱。

うん、凄くいい。
自分を演出する場面で、
うんと、可愛くなれる力に
少しでもなれれば、
そんな時に使って欲しい。

中にはもれなく、
ミニボトルのボディークリームと
同じ香りの香水が入っている。

私も、翼と触れ合う時使いたいなぁ

「やだ…わたしったら…」
「先輩?なに?ニヤニヤしてんですか」

「へっ?べつに…なんでもないわよ。」

「ふーん。怪しい…」
ヤバい、社内恋愛は、煩くないけど、
出来れば
秘密にしておきたい。
そんなふうに思っていた。
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