懲りもせず、恋する私
ベットに横たわり
ぐったりする私の頬を
指先が触れる。

「ごめん、無茶しすぎたな…」
「翼…。あのね。妹さん…大丈夫
だったかなぁ?」

「あ、あの後、親父に連絡しておいた」
「そうかぁー。思春期の女の子は
いろいろあるの。もっと…優しくしてあげて…」

「つぐみ…は、あんな口にきかれても
妹のこと考えてくれるんだ…、」

「私も…そうだった。小言にしか
聞こえなくて、素直になれない。
子供だった…。お父さんとは、
大学に入るまで、ほとんど口も聞かなくて…。いなくなって初めての…。後悔して…。何で、もっと…ってね。」

「つぐみのお父さん…」
「うん、病気でね。空の上に行っちゃった…」
「そうか…。」
切なそうにするつぐみ。

「つぐみ…大丈夫。お父さん…つぐみの事、ちゃんとわかってたと思うよ。」
「そうかなぁ…。そう…思いたいね…」
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