懲りもせず、恋する私

忙しい日が続いているなか
美山と仕方なく食事に向かった。

ホテルのレストラン。
そこには、
「やぁ。藤倉くんよく来たね。」
「どうも、美山専務。」
席に着き、
食事が運ばれてきた。
「藤倉くん。みどりとの結婚考えて
くれんか？君の会社と組めば
お互いにメリットもある。それに
みどりは、君に夢中のようだしなぁ？」
「もうーよしてよ。パパったら」
「なんだ。本当のことだろ。」
俺は、かなり、イライラしていた。
「専務、申し訳ないですが…私には
心に決めた人がいるので、みどりさん
との結婚は、考えておりません。」
「まぁ、そんな事を言わず、しばらく
付き合ってやってくれんか、」
「済みません。」
頭を下げ、
席を立った。
「そんな事を言っていいのかね？」
「なんの事ですか？」
「君の会社くらい内で買い取る事も
可能だよ？」
「それは、脅しですか？」
「そんな物騒な…」
「でしたら、そんな事をさせる気は
ありませんので。失礼します」


「パパ…。翼が好きなの。
なんとかしてよ」

「わかった。心配ない」