懲りもせず、恋する私
後輩のマチが
行きつけのお店の
イタリアンが美味しいオシャレな
居酒屋に予約を入れてくれた。
デスクで作業をしている私に
すこし前かがみになり
「お店予約してあるんで。今日は、
定時退社で!」
「うん、了解。ふぅ〜〜。恭子来てくれるかなぁ〜。」
「大丈夫です。任せて下さい!」
取り敢えず、定時退社を目指し
サクサク仕事をこなした。
「ふぅ〜〜。何時かなぁ〜?」
手元の時計を見る。
時計の針が
4時半を回っていた。
少し休憩しよう。椅子から立ち上がり
給湯室へ。
コーヒーのフィルターをセットして
ぽこぽこっと
コーヒーの香りが広がる。
私は、自分のカップを持って
淹れたてのコーヒーを注いだ。
一口。「ふぅ〜〜。おいしい…」
「つぐみ?俺にも淹れて?」
「かっ課長…。」
「誰も居ない。翼でいい。」
私を背中から抱きしめて
「なんか、あったのか?河原さんと?」
「何で?その事?」
ふっと、笑って
「あんなに、仲いいのに、最近一緒に
居ないからさ。」
私は…今までの経緯を話した。
うん、うん、と黙って頷く翼は、
「なぁ、恭子ちゃん。もしかして、
シュウの事すきなのかもな」
そうだ。あの様子は、確かに
思い当たる。
「やっぱり…そうだよね。シュウさんの事…気にしてるのかも…」
優しい瞳で私の頬を掌が添う。
ジッと見つめる翼は
「恭子ちゃんにちゃんと話してあげな。
俺たちの事。シュウの事は、俺に任せて
今夜、話してみるから。」
「うん…。ありがとう。私、恭子は
大切な友達だから。」
「そうだなぁ。」
翼の言葉が私に力をくれる。
「遅くてもいいから、連絡して。」
「はい、」
「よし、良い子だ。」
「もう!私、子供じゃないもん!」
「そうだなぁ。あんなに俺の中で
啼くつぐみが子供な訳ねぇな。クッ」
「なっ!ばか!エッチ!翼!」
「あれ?ここは、会社だろ?」
「もう!人の揚げ足とって!」
「ほら、その笑顔。恭子ちゃんは
大丈夫。」
どんな時も、こうやって私を
元気にしてくれる。
魔法の力を持ってるんです。翼は。
行きつけのお店の
イタリアンが美味しいオシャレな
居酒屋に予約を入れてくれた。
デスクで作業をしている私に
すこし前かがみになり
「お店予約してあるんで。今日は、
定時退社で!」
「うん、了解。ふぅ〜〜。恭子来てくれるかなぁ〜。」
「大丈夫です。任せて下さい!」
取り敢えず、定時退社を目指し
サクサク仕事をこなした。
「ふぅ〜〜。何時かなぁ〜?」
手元の時計を見る。
時計の針が
4時半を回っていた。
少し休憩しよう。椅子から立ち上がり
給湯室へ。
コーヒーのフィルターをセットして
ぽこぽこっと
コーヒーの香りが広がる。
私は、自分のカップを持って
淹れたてのコーヒーを注いだ。
一口。「ふぅ〜〜。おいしい…」
「つぐみ?俺にも淹れて?」
「かっ課長…。」
「誰も居ない。翼でいい。」
私を背中から抱きしめて
「なんか、あったのか?河原さんと?」
「何で?その事?」
ふっと、笑って
「あんなに、仲いいのに、最近一緒に
居ないからさ。」
私は…今までの経緯を話した。
うん、うん、と黙って頷く翼は、
「なぁ、恭子ちゃん。もしかして、
シュウの事すきなのかもな」
そうだ。あの様子は、確かに
思い当たる。
「やっぱり…そうだよね。シュウさんの事…気にしてるのかも…」
優しい瞳で私の頬を掌が添う。
ジッと見つめる翼は
「恭子ちゃんにちゃんと話してあげな。
俺たちの事。シュウの事は、俺に任せて
今夜、話してみるから。」
「うん…。ありがとう。私、恭子は
大切な友達だから。」
「そうだなぁ。」
翼の言葉が私に力をくれる。
「遅くてもいいから、連絡して。」
「はい、」
「よし、良い子だ。」
「もう!私、子供じゃないもん!」
「そうだなぁ。あんなに俺の中で
啼くつぐみが子供な訳ねぇな。クッ」
「なっ!ばか!エッチ!翼!」
「あれ?ここは、会社だろ?」
「もう!人の揚げ足とって!」
「ほら、その笑顔。恭子ちゃんは
大丈夫。」
どんな時も、こうやって私を
元気にしてくれる。
魔法の力を持ってるんです。翼は。