懲りもせず、恋する私
「何?先輩、藤倉課長から?」
「あっ、うん。なんか、シュウさんと
飲んできたらしい。」
「そうなんだ…。同僚だし、親友だもんね…。」

「恭子…。シュウさんに気持ち伝えてみたら?きっと…上手くいくと思う。」
寂しそうな横がをみせる。
「つぐみ?そんなに都合よくなんて…、
行かないよ。変なの。つぐみ。」
不思議そうな顔。

それから…ほろ酔いの恭子をタクシーで送り、マチは…ナオ君とお帰り。私は
翼の待つマンションに。

ガチャ、
「ただいま…」
「おっ!お帰り。つぐみ」

翼の胸に飛び込んだ。
「なっんだ?」
「ありがとう。翼。ちゃんと話して来たよ…だだ…恭子大丈夫かなぁ…。」

「そうか。恭子ちゃんの想いちゃんと
通じるよ。大丈夫だよ…」
答える代わりに

翼の胸にすりすりした。



「つぐみ…酔ってんの?」
「へへ。少し…」
ふわっと抱き上げられ
リビングのソファーへ。

そのまま、翼の膝の上に
ちょこんとお座りの姿勢に。
重なる視線。
どちらからともなくお互いを求め
甘い接吻。
絡み合う舌先が
熱く熱を持ち
甘い声が漏れる。

「つぐみ…愛してる…」
「翼…。あ〜〜。もう。シャワー…」

「もう…待てない…。このまま」
ゆっくりと倒される。

重なる身体は、
何度も揺れ、
甘く長い夜が明けて行った。
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