崩壊世界
そして、目が覚めた。
わたしは誰かいないかと思い、街に出た。
そこで声をかけられた。
「お嬢ちゃん。一人かい?」
男性だった。
「うん。おじさん。だれ?」
「おじさんはひどいなぁ。僕。まだ、20歳なんだけど。僕は裕也(ゆうや)だ。」
「お嬢ちゃんの名前は?」
「…ヒカル。」
「ヒカルは何歳なの?」
「…6歳」
「家族はどうしたの?」
「死んだ。」
「僕と一緒だ。」
「これからどうするの?」
「旅に出る。世界を元に戻す方法がないか探す。」
「僕も一緒にいいかな?」
「…いいよ。一人じゃ寂しいし。何すればいいのか。分からないし。」