72億分の1


「…というわけ。」

「なるほど……預かった物を落としてしまってすみませんでした!」


俺が話している間 最初は何が何だかわからないって顔していたけど だんだん バラバラのピースが繋がったようだった。


「こっちは預かってくれて助かったよ。さすがに母親に届けてもらうのは…ねぇ。」

「あはは!お母さんも似たようなことおっしゃってましたよ。」

「本当にありがとう。改めて 俺は営業課の柏木 蒼介。」

「デザイン課の鈴風 渚沙です。こちらこそありがとうございました!」

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