真実の愛のカケラ
「旨い?よかったー。
で、宮野さんは、拓哉のどこに惚れたの?」
更に握りを出しながら、自然な流れでそんな質問を繰り出す。
「ええ!?」
「おま…、変なこと訊くなよ!」
柚希も驚いていたが、それ以上に焦った俺は、隣でそうですねー、なんて考えている柚希を見てハラハラしていた。
「だって、恋愛をバカにしてたあの拓哉の彼女だ。
その辺の言い寄ってくる女とは違う。
そんな宮野さんが拓哉のどこに惚れたのか、気になるだろ?
教えてよ」
こういう話は苦手だ。
好きなところとか、何がきっかけで惚れたとか、そういうのは2人きりの時に話すだけで十分だ。
だけど、柚希は口を開く。
「んー…、今ではもう、好きなところなんて数えきれないほどありますけど…。
最初、オロオロしててどうしようとない状態の私を助けてくれたんです。
それはもう格好よくて。
私を守ってくれる拓哉に、私は無条件で寄りかかることができるんです。
いつかは、私も拓哉に頼ってもらえる存在になりたいな、なんて考えてるんですけどね」
えへへ、と言い終わった後に照れ笑いをする柚希に、俺は体温の上昇を感じる。
頼りにされてる。
それが伝わってきて男としての嬉しさも感じる。
で、宮野さんは、拓哉のどこに惚れたの?」
更に握りを出しながら、自然な流れでそんな質問を繰り出す。
「ええ!?」
「おま…、変なこと訊くなよ!」
柚希も驚いていたが、それ以上に焦った俺は、隣でそうですねー、なんて考えている柚希を見てハラハラしていた。
「だって、恋愛をバカにしてたあの拓哉の彼女だ。
その辺の言い寄ってくる女とは違う。
そんな宮野さんが拓哉のどこに惚れたのか、気になるだろ?
教えてよ」
こういう話は苦手だ。
好きなところとか、何がきっかけで惚れたとか、そういうのは2人きりの時に話すだけで十分だ。
だけど、柚希は口を開く。
「んー…、今ではもう、好きなところなんて数えきれないほどありますけど…。
最初、オロオロしててどうしようとない状態の私を助けてくれたんです。
それはもう格好よくて。
私を守ってくれる拓哉に、私は無条件で寄りかかることができるんです。
いつかは、私も拓哉に頼ってもらえる存在になりたいな、なんて考えてるんですけどね」
えへへ、と言い終わった後に照れ笑いをする柚希に、俺は体温の上昇を感じる。
頼りにされてる。
それが伝わってきて男としての嬉しさも感じる。