真実の愛のカケラ
「柚希さんは副社長と一緒に仕事してたんですよね?
どんな人でしたか?」
「そうだね…。
仕事に対して凄く熱心で、真っ直ぐな人かな。
副社長になるのも、能見さんの実力あってのことだと思う」
「すごい人なんですね」
「だからこそ厳しかったりもするんだけどね」
「そんなこと言ったって、結局は親の七光りだろ?
28で副社長なんて普通考えられねーって。
さ、どんな奴かじっくり見定めてやろうじゃねーの」
「妬んでるんですか?
ちっちゃい男だな」
美和の棘のある言葉に反論しようとする福井だったけど、ホール内の照明が落とされた。
…拓哉だ。
多くの人を前に堂々と壇上を歩いている。
さすがとしか言いようがない。
「副社長となりました、能見拓哉といいます」
たった一言。
たった一言そうあいさつをしただけで、拓哉から放たれるオーラでホール内の雰囲気は一変する。
すごい…。
会社の役員の方々やレストランの支配人方など、とにかくお偉いさんが多いこの場で挨拶なんて、できるのかな?なんて心配したけど…。
そんな心配は必要なかったらしい。
私の座る位置からは遠くてはっきりとは見えないけど、声からは緊張など一切感じられない。
どんな人でしたか?」
「そうだね…。
仕事に対して凄く熱心で、真っ直ぐな人かな。
副社長になるのも、能見さんの実力あってのことだと思う」
「すごい人なんですね」
「だからこそ厳しかったりもするんだけどね」
「そんなこと言ったって、結局は親の七光りだろ?
28で副社長なんて普通考えられねーって。
さ、どんな奴かじっくり見定めてやろうじゃねーの」
「妬んでるんですか?
ちっちゃい男だな」
美和の棘のある言葉に反論しようとする福井だったけど、ホール内の照明が落とされた。
…拓哉だ。
多くの人を前に堂々と壇上を歩いている。
さすがとしか言いようがない。
「副社長となりました、能見拓哉といいます」
たった一言。
たった一言そうあいさつをしただけで、拓哉から放たれるオーラでホール内の雰囲気は一変する。
すごい…。
会社の役員の方々やレストランの支配人方など、とにかくお偉いさんが多いこの場で挨拶なんて、できるのかな?なんて心配したけど…。
そんな心配は必要なかったらしい。
私の座る位置からは遠くてはっきりとは見えないけど、声からは緊張など一切感じられない。