真実の愛のカケラ
「昨日、出勤が夕方だったから、姪っ子連れて水族館行ってたんだよ。

そしたらその姪がちょっと目を離した隙に土産屋に行っててさ、しかも知らない男にくっついてて。
何事かと思ったら、側にいるのが宮野でさ…。

デートかよ!という驚きとともに、俺の腕は勝手にシャッターを押してた。


で、今日問い詰めてやろうと思ったら、この写真に写った男が副社長として挨拶してんだ。

軽くパニックに陥ったよ!」


「ご、ごめん…」


なんか論点がずれてしまったけど、とりあえず謝る。


ってか、あの女の子が福井の姪っ子だったなんて…。
なんていう偶然でバレてるんだ…。


「やっぱ、副社長と付き合ってんの?」


これ…認めてしまってもいいの?
どうにかして誤魔化せ…無理か。


…でも、この私の判断で拓哉に迷惑をかけてしまうかもしれない。


どうしよう…。

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