真実の愛のカケラ
「昨日どうしたの？」


いつも通りのトーンで宮野が話しかけてくる。
昨日のことを、怒ったりはしてないらしい。


…よかった。


「…。
俺、ちょっと変だったよな？

副社長何か言ってた？」


あんな強気にいったのに、後になるとやっぱ気になってくる。


特に宮野と話しても、副社長と対した時のような気持ちにならないっていうのを考えると、やっぱり俺は副社長に嫉妬してんのかもしれない。


本当に、小さい男だ。


「かなり変だったよ。

副社長は…んー、福井さんって結構ズバズバ言うんだね…って、なんかちょっとショック受けてた」


ショックって。
あんな余裕を見せてた人でもショックなんて受けるのかよ。
意外すぎる。


まあ何にせよ、暫くは副社長には会えないよな…。
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