真実の愛のカケラ
「ただ確認してるだけなんだけど…」


しまった。
いくらなんでもそんな細工はしてないか。
でも私はまんまと動揺してしまった。
福井さんがこんなに鋭い人だなんて思わなかった。


…。
そうだな…。
ここは素直に自分の罪を認めて、あの写真のことを聞いた方がいいのかもしれない。
こうなった今、教えてくれない可能性の方が断然高いけど…。


恐る恐る福井さんを見上げる。


「なんてこと言うのよ、福井!
せっかく拾ってくれてたんでしょ?

そもそも携帯置き忘れちゃう福井が悪いんじゃん」


あ、もう1人いたんだ。
若い女性社員がペシペシと福井さんを叩いていた。


「そうだけど…。
まぁ、それに副社長の番号は普通の名前で登録してないしな」


なんですって!?
じゃああの携帯に副社長の番号は本当に登録されてたんだ。
一体何て登録してんのよ?
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