真実の愛のカケラ
「24日の夜なんだけど…。
たぶん2人とも遅くまで仕事入ってるんだろうけど、終わったら…一緒に過ごそう」


24日って、クリスマスイブ?


「ほんと?ほんとに!?
やった!」


クリスマスを一緒に迎えられる。
なんて幸せなんだ。


「よし!
これでしばらくは仕事頑張れるよ」


「あぁ、楽しみだな。
それと…」


不意にふわりとシャンプーの香りがしたと思ったら、そのまま唇を奪われていた。


「それじゃあ、行ってきます」


「い…いってらっしゃい…」


わー!
ぽつんと1人残された部屋で恥ずかしさで一杯になる。
あんな!
あんなサラリと!
でも新婚さんっぽくて照れてしまう。
これは…。
今日1日、私浮かれるだろうなぁ。


…あ、行かなきゃ。
ただ、我に返ったところで恥ずかしさは止まらない。
< 156 / 240 >

この作品をシェア

pagetop