真実の愛のカケラ
23日。
いよいよ明日がクリスマスイブ。
拓哉といっしょにいられる。


心のウキウキがつい表情にも出てしまうため、気を付けながら仕事を終えた。


前に拓哉、クリスマスパーティーとかしたことないって言ってたよなぁ。
どうせなら、部屋を飾り付けしてみようかな。
うん!そうと決まれば買い物だ!


どんな風に飾り付けをしようか考えながら廊下を歩いていると、前からあの受付嬢が歩いてくるのが見えた。
なんだか最近よく見かけるな…。
それに目も合う気がする。


だけど、お互いに軽く会釈をするだけで通りすぎるだけ。
って、受付嬢がこの辺にいるなんて珍しい。
誰かに用でもあるのかな?


気になって振り返ってみると、階段を上がろうとしていた。
あそこを上がったらあるのって、会社役員の部屋だけど…。
まぁ、受付嬢だし、重要な連絡を伝えに行ったのかな。
福井に会いに来たとかじゃなくて良かった。
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