真実の愛のカケラ
福井ならなにか知ってるかもしれない。
そう思い、今度は福井にかけてみる。
「福井か?
宮野さんってもう帰った?」
「あぁ、宮野なら俺達と一緒にオフィスを出ましたよ。
でも、その後反対方向に歩いていったんで…てっきり副社長に会いに行ったとおもったんですけど、違ったんですか?」
「…そうか。わかった。
ありがとう」
短い会話で通話を終了する。
反対方向に行ったってことは、俺の部屋に向かったのか?
でも、俺が今夜会社にいないことは柚希だって知ってるはず。
じゃあ何のために…?
もう1度オフィスを見回してみると、違和感があった。
どこのデスクも綺麗に片付けられているが、1つのデスクにだけ白い紙のようなものが置いてある。
あそこは柚希のデスクだよな。
気になって近づいてみると、その紙の正体に頭が混乱しひどく動揺した。
「退職届って…」
名前を確認しなくても書いてある字で柚希だとわかる。
そう思い、今度は福井にかけてみる。
「福井か?
宮野さんってもう帰った?」
「あぁ、宮野なら俺達と一緒にオフィスを出ましたよ。
でも、その後反対方向に歩いていったんで…てっきり副社長に会いに行ったとおもったんですけど、違ったんですか?」
「…そうか。わかった。
ありがとう」
短い会話で通話を終了する。
反対方向に行ったってことは、俺の部屋に向かったのか?
でも、俺が今夜会社にいないことは柚希だって知ってるはず。
じゃあ何のために…?
もう1度オフィスを見回してみると、違和感があった。
どこのデスクも綺麗に片付けられているが、1つのデスクにだけ白い紙のようなものが置いてある。
あそこは柚希のデスクだよな。
気になって近づいてみると、その紙の正体に頭が混乱しひどく動揺した。
「退職届って…」
名前を確認しなくても書いてある字で柚希だとわかる。