真実の愛のカケラ
「…ごちそうさま」


「あら、部屋に戻っちゃうの?」


さっきまでぎゃーぎゃーとうるさかった食卓が急に静かになる。


階段を上がっているとうっすらと会話が聞こえた。


「2人が勝手なことばっか言うから、姉ちゃん怒ったじゃんか。

あれ、絶対東京で何かあったんだって」


「だから元気付けようと思ったんじゃないの」


「母さんが1番余計なことを言ってたぞ」


「そんなぁ」


やり方はどうであれ、皆私に気を使ってくれてたみたい。
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