真実の愛のカケラ
「あー、来てくれたか。
宮野さんには1つ、頼みたいことがあるんだ」


「な…何でしょう…?」


社長に話しかけられたからには、顔を出さないわけにはいかない。


拓哉も、“宮野”という名字に反応したのかこちらを向く。

バチッと音がしそうなくらい、完全に目が合った。
その瞬間、拓哉は目を丸くして驚いた。


…だが、私のようにバカみたく声をあげたりはしない。



なんで社長と拓哉がここにいるの?


全然わからないんだけど!


「宮野さんが今進めている、この新店舗の計画をこいつと共に進めて欲しいんだ。
急なお願いで悪いんだが、引き受けてくれるか?」


「え、共に!?」


組むってこと!?
え、なんで!?
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