真実の愛のカケラ
私に連絡してくるということは…、
み、密会!?


本日2度目、第一会議室に向かう。
まだ会社には残っている人も大勢いて、すれ違う度に妙な罪悪感が芽生える。


こんなメッセージが拓哉から来るなんて、違和感しかない。
もう、昨日と今日では何もかもが違ってしまっている。


コンコン


社員証をかざしてロックが解除されると、恐る恐る中に入る。
窓の外を見ている後ろ姿が目に入った。


「た…」


拓哉、と呼ぼうとして止める。
廊下で誰が聞いてるかわからない。


急いで扉を閉め、鍵がかかる。
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