真実の愛のカケラ
仕事の頭に切り替わると、自然と柚希のことが仕事上のパートナーとして見えてくる。


「女性が気軽に入れるフレンチレストランを目指すって言たっけ?」


数日前に目を通した資料を思い出しながら柚希に尋ねる。


「そうです。
働く女性や、あと子どもを連れてるお客さんにも来てほしいんです」


「席数はあまり増やさずに、通路を広くするということでしたよね。
ちょっと、イメージなんですけど見てもらってもいいですか?」


そう言って、山口さんはイメージ図の描かれた紙を広げた。


「そうです。
いけそうですか?」


「はい、だいじょうぶですよ」


やはり資料であった通り、だいぶ席数を制限するらしい。
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