真実の愛のカケラ
「お子さん連れのお客様でしたら、お子さまランチを用意しておいたらいかがでしょう?」


「いいですね!
お願いします」


堺さんの提案に柚希は嬉しそうにその案を採用する。


正直意外だった。
堺さんがこの計画に乗り気だなんて。


それからも話し合いは活発に行われた。
具体的に席はいくつにするのか、壁紙はどういう配色にするのか、など。


仕事に私情は挟まないなどわかりきった常識。


だから、俺は俺の観点からこの案に関わらなきゃいけない。
それが柚希と相反する立場であっても。
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