真実の愛のカケラ
「合コンとか興味ないんで」


え!?


立ち去ろうとする能見さんを引き止める。


「ちょ、ちょっと!
待ってください!

なんで?
彼女だってできるかもしれないんですよ?
絶対楽しいですから!」


「あの…俺。
彼女欲しいとか言いましたっけ?」


あれ、不機嫌にさせちゃった?
でも、これくらいじゃめげないんだから!


「え。
それは、言ってないですけど…。

でも、能見さん28だし、彼女作った方が良くないですか?」


もしかして、能見さんは彼女なんていらない、って考えてるタイプの人かな?


なら、彼女がいてもいいなって思わせればいいだけ。
そしてそう思ったその時、目の前にいるのは私なんだから…。


間違いなく付き合える!


「俺…彼女いないとも言ってないですよね?」


な…!
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