真実の愛のカケラ
ダメダメ。
今からまだ仕事をするんだから。
そう言い聞かせて、完全にオフになっていた頭を仕事モードに切り替える。


さぁ、これからはいかに協力しあってオープンまでに間に合わせるかの勝負だ。



それから作業は急ピッチで行われた。
休む時間もなくメニューの考案。
リーズナブルながらも本格的なフレンチにしたいという堺さんのプライドが炸裂。
堺さん達料理人4人と、拓哉は、私なんかじゃ思い付かないようなメニューのアイデアを次々と出していった。


そして、会社の仮眠室でほとんど寝ずに迎えた翌日は、メニューの試食。


私の味覚ではどれも美味しいと感じたが、堺さんや拓哉には納得できない所が多々あるらしい。


その他にも、山口さんとの打ち合わせや、お店の外に看板を取り付けて貰ったりと、慌ただしく動き回る。
寝不足な日が続いてるけど、それほど嫌じゃなかった。
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