オンナノコはカワイイでできてる
ウラヤマシイ…?
「おはようございまぁす」
語尾にハートがつきそうな甘ったるい声が館内に響き渡る。
瑠色ちゃんの声だ。
「和奏さぁん、今日もその眼鏡に髪型ですかぁ?」
ほっておいてくれ。
「せっかく綺麗な顔してるんだから、もっと化粧して可愛いお洋服着ればいいのにぃ~」
必要ないんだって。
「いいのよ、私はこれで。」
「え~カレシとかずっといないんでしょう?」
ほんとにほっておいてくれ。
「そんなめんどくさいのいらない」
「え~和奏さん枯れちゃいますよ~」
えぇ、えぇ、いいんです、枯れても。
お願いだからほっておいて。