モテない俺は顔が悪い訳ではない。
「まーっだかな、まーっだかな。」
「少しは黙れ。」
「てかさ。」
「無視かよ。」
と言う言葉も無視する俺。
「なんで屋上?」
「なんか、屋上は青春の場所らしい。」
なーにが青春の場所だよ。
「青春の場所とか言って、実際は皆川さんがお前に告白したときの場所なんじゃねーの?」
冗談で言いました。
悪気なんてなかった。
本当に…。
でも少し顔を赤くして黙っている俊太をみれば、やっちゃった俺はどうしたらいいのやら…。
そんなことを考え沈黙の空気が流れる中で、そっと屋上の扉が開かれた。