モテない俺は顔が悪い訳ではない。
俺は君が好きなようで
次の日俺は俊太に、真中さんと2人で昼食をとりたいと伝えた。
俊太のニヤニヤした顔にちょっといらっときたので、今回は俺がやつを殴ることにした。
「珍しい。お前恋愛になると真剣なんだな。」
ゲラゲラと笑う俊太を、俺は照れを隠すようにもう一度殴る。
「いてて。」
「ざまーみろ。」
「でもまぁ、モテたいと叫んでたあの頃が懐かしいわー。」
確かに…。
「俺、恋しちゃってんじゃん…。」
「…なんかキモい。すごくキモい。」
「おいおい。俺だって恋する乙女心を持ってんだよ。」
「鳥肌たつからやめろ。」
そう言って今度は俺が殴られた。