大切なもの
事件
『美紅〜。帰ろ。って美紅いない。美紅〜』

結が言った。

『もー。帰ろぉ。いない美紅が悪いんじゃん。』
ライがいつもの調子で言う。

『じゃあ、もう帰ろ。』


キーンコーンカーンコーン

チャイムがなる。

週番にあやうく捕まるところだった。

『じゃあ、25日のベンキョー会はライの家ね!』

『あいよっ!』
ライは変わらない。

しかし!

『私、美紅最低だと思う。』


『えーっ!?ライどうしたぁ?』

『ひどいよ?ライ✡』

『前見てみ。』
ライが言った。

『うわっ。何あれ。超最低。うちも美紅大キライ。』

『てっかあーゆーのなしでしょ。』私も言った。

カシャ

カシャ

カシャ

『ライ。何してんの?』
結が言った。

『証拠残しよ。弱みを握るの。』

ライが重い口調で言った。

『ホント美紅最低。だって柊先輩はラミュア☆の中ではみんな好きだから独り占めしないって誓ったのに。』
結がショックそうに語る。

そして、ライが言った。

『美紅をブロックしよ。LINEのグループ新しくつくろ。』

『ライ。バレたらめんどいよ?』

『いや。ムコーが完全に悪いんだろ?』

ライが。怒鳴る。


美紅は、柊先輩とイチャイチャしてる。

いらつく。


ライの家の前についた。


『じゃーね!LINEブロック忘れないでよ!あと新しくグループ作ることもね!』
結が叫んだ!


『もっちろん♪』
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