初恋の甘い仕上げ方
まるで翔平君にもっと熱を与えて欲しいとねだっているような自分が恥ずかしくてたまらないけれど、絶えず私の体をたどる翔平君の唇の動きがそんな感情をおしやっていく。
初めて知る刺激に圧倒された私は、平衡感覚を失ったように意識をさまよわせながらも、この先に待っているものが何かをちゃんとわかっている。
経験がないとはいっても、今更子どものように振る舞うつもりもないし、翔平君となら、と思わないわけもない。
翔平君の頭に差し入れた私の指には、徐々に下がっていく刺激を後押しするようにさらに力が入り。
スカートのホックをさらりと解いた翔平君の指の動きを体に感じた瞬間、気持ちは整った。
「翔平君、もう三度目はないから……」
目を閉じ、体中すべてが敏感になった状態で、そう口にした。
三度目という言葉の意味を、翔平君がわかってくれるのかどうか、ちらりと不安も感じたけれど、それでもいいかと、言葉にしてみた。