初恋の甘い仕上げ方
「いや、白石さんは恋人のことだけを考えて、白石さんの幸せを掴めばいいんだよ。ようやく実を結んだ初恋ならその幸せにべったりと浸らなきゃ。で、小椋君は諦めるべきものはさっさと諦めて、明るい未来のために前進あるのみ。手に入れられないものにこだわっていたら幸せにはなれない」

「え、どういう……」

マスターの言っていることが理解できず、私はマスターと小椋君を交互に見る。



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