麗雪神話~幻の水辺の告白~
2
夜、シルフェは何かが燃えるような、焦げ臭いにおいで目が覚めた。
ここは最初にシルフェが連れてこられた隠れ家だ。
半身を起こし、廊下の向こうに目をやると、白い煙が見えた。
家の中に、かなり充満している。
(火事……!?)
「ボリス―――!!」
大声が聞こえたのか、ボリスが部屋から飛び出してきて、すぐさま事態を悟ったようだった。
「この燃え方、尋常じゃない…火計か!?」
「え、それってつまり……」
この隠れ家が、敵に襲われているということだろうか。
「気をつけろシルフェ。家から出たら矢で狙い撃ちされるかもしれない。
裏口から逃げるぞ!」
シルフェは頷き、ボリスと共に駆け出した。
小さな裏口の扉を開け放つと、それを待っていたとばかりにたくさんの矢が飛来してきた。
ボリスはそれを残らず剣で叩き落とす。
「裏口にも敵、か…囲まれているかもしれない」
だからといって家の中にいては火に巻かれてしまう。
二人はここを突破するしか助かる道はなかった。
ここは最初にシルフェが連れてこられた隠れ家だ。
半身を起こし、廊下の向こうに目をやると、白い煙が見えた。
家の中に、かなり充満している。
(火事……!?)
「ボリス―――!!」
大声が聞こえたのか、ボリスが部屋から飛び出してきて、すぐさま事態を悟ったようだった。
「この燃え方、尋常じゃない…火計か!?」
「え、それってつまり……」
この隠れ家が、敵に襲われているということだろうか。
「気をつけろシルフェ。家から出たら矢で狙い撃ちされるかもしれない。
裏口から逃げるぞ!」
シルフェは頷き、ボリスと共に駆け出した。
小さな裏口の扉を開け放つと、それを待っていたとばかりにたくさんの矢が飛来してきた。
ボリスはそれを残らず剣で叩き落とす。
「裏口にも敵、か…囲まれているかもしれない」
だからといって家の中にいては火に巻かれてしまう。
二人はここを突破するしか助かる道はなかった。